2010年3月13日土曜日

インフラ整備

長い間、お休みをいただきご迷惑をおかけしました。今後も不定期に更新する予定ですので気長にご期待いただけますようお願いいたします。

2002年9月xx日
 さて、なんとか船出はしたものの独自ドメインもなければサーバーもありませんので、会社設立の挨拶メールも営業のメールも出せません。(普通は封書で挨拶状を送りますが、そんなお金はありませんでしたので。)
 もちろん、個人で契約しているプロバイダのメールアドレスを利用することも出来ますが、ネット社会にも関わらずドメイン名をもっていないというのは信用問題に関わります。ということで、早速、ドメイン取得とサーバーの立ち上げにチャレンジしました。当時はドメイン取得代行サービスを提供している会社がたくさん存在しており迷いましたが、サービス価格で広島の会社に決めました。.comビジネスが流行っていたのと、米国の会社ということで、無事、upwind-technology.comというドメイン名を取得することができました。
 次は、普通ならば、レンタルサーバーを契約するのでしょうが、GNU/Linuxシステムを専門としているのにレンタルするのはどうかと思いました。そして、サーバー管理能力の向上という目的も兼務して自社でサーバーを立ち上げてみることにしました。しかし、何度も言いますが高価なサーバーを購入するお金はありませんので悩んでいたところ、DELL社のウェブサイトで98,000円のサーバーが販売されており、少し迷いましたがバックアップサーバーを含めて2台購入することを決定しました。60万円借り入れたなかから20万円を費やすわけですからかなりの出費でした。(このとき購入したサーバーは、結局、6年間運用しましたので、後から思えばこの判断は非常に良かったと思っています。)
 しかし、サーバーだけあってもネットワーク回線につながなければただの箱です。ということで、NTT東日本のBフレッツとOCNのIP8プランも同時に申込みました。もちろん、ルーターなどの備品も購入しました。
 数日後、中国からサーバー2台が届きました。早速、Red Hat Linux7.3をインストールし、ウェブサーバー、メールサーバー等を立ち上げました。ちょうどRed Hat認定技術者の資格を持っていましたので、比較的楽に立ち上げることが出来ましたが、やはり知らないことも多くあり、このときの経験はたいへん勉強になりました。
 インフラの整備も整い、いよいよ事業のスタートです。